2017年6月18日日曜日

半田付け用排気ファン試作


半田付け時の煙を直接吸い込まないよう、煙を屋外に送り出すファンを作ってみた。

概要


正面から



背後より

  • ファン:千石電商にて500円で売られていたブロア、フレームサイズ76mm相当
  • 吸盤:スマフォ固定用品、500円程度
  • ダクト:直径20mm程度のエアコンの水を屋外に出すダクト3m程度
  • ベルマウス:吸気口の形のことをこう呼ぶらしい、3Dプリンタで自作


はじめに

半田の煙程度を強制排気できるシステムを付けたいと思い設計。エアコンの壁取付け部の穴から、排気できれば、賃貸アパートでも排気ファンを取り付けられると思い部品を選定。
高静圧でも動作するブロアを使えば、空気を屋外に押し出せるのではと試作したが、なかなかうまく行かず。

はまったところ


排気ダクトを付けた状態では空気抵抗がとても大きく、静圧が上がっていた。そのため、吸気口から吹き返しが強くて、半田の煙は外に出て行かず、その場で混ぜられるだけになった。そこで、吸気口の形を変更。
ブロアは遠心式なので、排気ポートのところが最大静圧、他の処は角度によって圧力が変わっており、吹戻す部分もほぼ決まっていたが、吸気口は一つだけなので、ちょっと蓋をしただけでは、風が吹戻すことには変わりない感じ。そこで、給気部分を追加し、ベルマウスと呼ばれる吸気口を取り付ける。何度か設計し直し、現在の形状に。取付を中心から適度にずらすことで、ほぼ吹戻しが無くなり完成。吸気口の形は以下の様な感じになった。

まとめ

屋外へ30mm程度の穴があれば排気できる、半田付け用ファンを試作。給気部分を工夫し逆流を防止することで、高静圧のブロアを手元に置いて、3m程度のダクト経由で空気を出すことができるようになった。動画を以下に。

感想

途中どうしても逆流が止まらないので、最初に購入した製品が悪いと考えて山洋の製品を購入(3000円!)。しかし、まったく状況は同じ。
完成してから考えてみれば、ファンを屋外に付ければ、排気側の抵抗がなくなるので、吸気口に工夫は必要ないのではということにも思い至り、、、

でも、冬場とかあまり換気したくない時にでも半田煙だけを効果的に排気できると考えられる。

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